Unit 12-05(STAGE 12 の 5 / 7)

誰が本番稼働を決めるのか

学習状況:未着手

このユニットの結論

本番稼働の判断(Go / No-Go)は、判断する人・判断の材料・判断の基準・判断の時点を、事前に決めておくものです。

判断の材料は各担当がそろえますが、「稼働してよい」と決めて責任を持つのは、決められた人間です。AIは材料の整理を手伝えても、判断はしません。

1. 何の話か

このユニットは、本番稼働の判断の話です。

本番稼働とは、新しいシステムを実際の業務で使い始めることです。いったん稼働すると、新システムで業務のデータが作られ始め、簡単には元に戻れなくなります(12-03 失敗したら元に戻せるか)。

2. なぜ必要か

判断の仕組みが決まっていないと、

ということが起きます。

3. このユニットで分かること

4. 判断で決めておくこと

決めること 内容(一般的な説明)
判断する人 最終的に「稼働する/しない」を決める人
材料を出す人 テスト・データ移行・切替・運用・業務などの各担当
判断の基準 何がそろえば稼働してよいか。何が残っていれば止めるか
判断の時点 いつ判断するか(切替の前、戻せなくなる地点の手前など)
条件付きの扱い 問題が残る場合、条件を付けて進めるか、誰が認めるか
記録 判断の内容・理由・判断した人を残す

5. 判断の材料(一般的な例)

CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実

アステリア案件に関係する記載

  • M18 本番稼働
  • AIへ最終委任しないこと:本番移行承認、Go / No-Go、重大障害判断 など
  • P-001 佐伯 隆志 — CFO/プロジェクトスポンサー
  • P-002 高瀬 真理 — CIO/IT統括責任者
  • P-003 西村 俊介 — プログラムマネージャー
  • P-011 山下 恵 — 本番移行・運用リーダー
  • Unit 12-05 のタイトルは「誰が本番稼働を決めるのか」

アステリア案件で、誰が Go / No-Go を判断するか、どの基準で判断したかは、正本に記載がありません。未確定 役職名から判断者を推測しません。

6. THINK — 全員が「自分の範囲は大丈夫」

判断の会議で、テスト・移行・切替・運用の各担当が、それぞれ「自分の範囲は大丈夫」と報告しました。

問題

これで稼働してよいと判断できるでしょうか。

判断例を開く

判断

それだけでは判断できません。

確認すること:

  • 各担当の「大丈夫」は、事前に決めた基準に照らした結果か
  • 担当と担当の間(つなぎ目)の確認は、誰が行ったか
  • 残っている問題を、全体として受け入れられるか
  • 判断する人が、材料を見て決めたことを記録したか

部分ごとの「大丈夫」を足しても、全体の判断にはなりません。

7. よくある失敗

8. 成果物との接続

危機演習 CR09 本番移行が計画時間を超過、CR10 重大な脆弱性が発見される では、稼働の前後で難しい判断を迫られる場面を体験します(学習上の接続です。正式な対応関係ではありません)。

9. AI WORKFLOW — 判断の材料をそろえる手伝い

指示例:

「次の各担当の報告を、判断の基準の項目ごとに整理し、①基準を満たしている根拠が示されている項目、②根拠が示されていない項目、③担当と担当の間で確認が抜けている可能性がある項目、を挙げてください。稼働してよいかは判断しないでください。」

10. REVIEW — AIの整理を確認する

  • 報告の原本と、AIの整理が食い違っていないか
  • 「根拠が示されている」とされた項目の根拠を、人が確かめたか
  • AIが「稼働可能」と結論づけていないか

11. 人間が判断すること

  • 本番稼働する/しない(Go / No-Go)
  • 残っている問題を受け入れるか
  • 条件付きで進める場合の条件と、その確認方法

本番移行承認と Go / No-Go は、AIへ最終委任しない事項です(正本の方針)。

12. 判断演習

あなたは、Go / No-Go の判断の会議を準備する担当です。

会議の前に決めておくべきことを、上の表に沿って書き出してください。アステリア案件で正本に記載がない項目(判断する人など)は、「未確定:誰が決めるか」と書いてください。

あなたの記録あなたの考え。事実ではありません

判断ノート

既定では保存しないため、ページを離れると消えます。

このユニットで覚えてほしいこと

本番稼働の判断は、判断する人・材料・基準・時点を事前に決めて行います。

材料はAIと各担当がそろえても、決めるのは人間です。

次に読むもの

本文で参照している成果物:CUT-005 本番稼働判定資料、TST-006 利用者受入テスト・終了判定報告書、DAT-007 データ照合報告書、PRG-007 意思決定記録

関連成果物:未確定(baselineに対応表なし)

関連危機演習:未確定(baselineに対応表なし)

学習状況

状態:未着手