Unit 13-04(STAGE 13 の 4 / 7)

復旧と原因調査は分けて考える

学習状況:未着手

このユニットの結論

本番で障害が起きたとき、「業務を元に戻すこと(復旧)」と「なぜ起きたかを突き止めること(原因調査)」は、目的も急ぎ具合も違う別の仕事です。

復旧を急ぎながらも、原因調査に必要な記録を消さないこと。原因が分かる前に、分かったことにしないこと。この2つを両立させます。

1. 何の話か

13-01 本番障害が起きたら最初に何をするか では、障害の初動と、復旧と原因究明を分けることを学びました。

このユニットでは、その「分ける」を、実際の対応でどう進めるかを考えます。

2. なぜ必要か

復旧と原因調査を混ぜると、

ということが起きます。

3. このユニットで分かること

4. 目的と進め方の違い

復旧 原因調査
目的 業務をできるだけ早く、安全に元に戻す なぜ起きたかを、証拠をもとに明らかにする
急ぎ具合 最優先。時間との勝負 復旧のあとでよいことが多い
手段の例 切り替え、一時的な回避策、再起動 ログ・記録の分析、再現、関係者への確認
結果 業務が戻ったこと 原因と、再発を防ぐための対策

一時的な回避策で復旧したときは、「根本的に直った」とは扱わず、原因調査と恒久的な対策を別に進めます。

5. 復旧の前に残しておくもの

一般的には、復旧の作業をする前に、できる範囲で次を残します。

記録は、復旧を遅らせない範囲で残します。どこまで残してから復旧するかは、障害の重さを見て判断します。

CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実

アステリア案件に関係する記載

  • M18 本番稼働、M21 初期安定化完了
  • システムに SYS-11 監視・ログ基盤がある(IF-11:新基幹 → 監視・ログ、IF-12:連携基盤 → 監視・ログ)
  • P-011 山下 恵 — 本番移行・運用リーダー
  • AIへ最終委任しないことに「重大障害判断」がある

アステリア案件の障害対応の体制・手順・障害の記録は、正本に記載がありません。未確定

6. THINK — 再起動したら直った

障害の連絡を受けた担当者が、すぐにサーバーを再起動したところ、業務が再開できました。

問題

これで障害対応は終わりでしょうか。

判断例を開く

判断

終わりではありません。

確認すること:

  • 再起動の前に、ログや状態の記録を残したか
  • 再起動で直ったのは、原因が解消したからか、たまたま状態が戻っただけか
  • 同じことが、また起きる可能性はないか
  • 原因調査を、誰が、いつまでに行うか

復旧は済んでも、原因調査はこれからです。

7. よくある失敗

8. 成果物との接続

危機演習 CR12 本番初日に複合障害 では、稼働初日に複数の症状が同時に出た場面を体験します(学習上の接続です。正式な対応関係ではありません)。

9. AI WORKFLOW — ログと記録の整理を手伝わせる

AIは、大量のログや障害対応の記録を整理するのに役立ちます。

指示例:

「次のログと対応の記録を、時刻の順に並べ、症状・行った作業・判断を分けて整理してください。原因は断定せず、確かめるべき仮説として、それぞれに必要な証拠を添えて示してください。」

10. REVIEW — AIの整理を確認する

  • 時刻の並びが、元の記録と合っているか
  • AIの仮説を、事実として扱っていないか
  • 仮説を確かめる証拠を、人が実際に確かめたか

11. 人間が判断すること

  • 障害の重さと、復旧の進め方(どこまで記録を残してから復旧するか)
  • 一時的な回避策で業務を再開するか
  • 原因を確定したと判断するか
  • 再発防止の対策を採用するか

重大障害判断は、AIへ最終委任しない事項です(正本の方針)。

12. 判断演習

障害が起き、一時的な回避策で業務は再開しました。原因はまだ分かっていません。

あなたなら、このあと何を決めますか。

  • 原因調査の担当と期限
  • 回避策を続ける間の注意点
  • 利用者と関係者への説明
  • 振り返りの時期

あなたの記録あなたの考え。事実ではありません

判断ノート

既定では保存しないため、ページを離れると消えます。

このユニットで覚えてほしいこと

復旧は業務を戻す仕事、原因調査はなぜ起きたかを確かめる仕事です。

復旧を急ぎながら記録を残し、原因は証拠で確かめてから決めます。

次に読むもの

本文で参照している成果物:OPS-005 障害報告書、OPS-006 障害振り返り報告書、OPS-004 障害対応計画

関連成果物:未確定(baselineに対応表なし)

関連危機演習:未確定(baselineに対応表なし)

学習状況

状態:未着手