Unit 11-05(STAGE 11 の 5 / 8)

何度も移行リハーサルをする理由

学習状況:未着手

このユニットの結論

データ移行のリハーサル(練習)は、1回うまくいけば終わりではありません。

練習のたびに、対応のルール・データの汚れ・かかる時間・確かめ方の問題が見つかり、それを直したら、直したことをもう一度練習で確かめる必要があります。だから、何度も、少しずつ本番に近い条件で行います。

1. 何の話か

このユニットは、データ移行のリハーサルの話です。

本番の移行では、決められた時間の中で、すべてのデータを移し、正しく移ったことを確かめる必要があります。その前に、同じ作業を練習して、問題を見つけておきます。本番切替全体のリハーサルは 12-04 本番移行を事前練習する で扱います。このユニットでは、データ移行の部分に絞って考えます。

2. なぜ必要か

練習が少ないと、

ということが起きます。

3. このユニットで分かること

4. 繰り返す理由

5. 回を重ねるごとに本番へ近づける

一般的には、次のように段階を追います。回数や区切り方は、プロジェクトで決めます。

回の例 データ 主に確かめること
初期の練習 一部のデータ 対応のルールと、変換の手順が動くか
中間の練習 全部のデータ 全部の値が変換できるか。汚れが残っていないか。かかる時間
最終の練習 本番に近い時点の全部のデータ 本番と同じ手順・同じ人・同じ確かめ方で、時間内に終わるか

最終の練習の結果は、本番に進んでよいかの判断の材料になります(12-05)。

CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実

アステリア案件に関係する記載

  • 10年分のデータ移行
  • P-009 橋本 奈緒 — データ移行リーダー
  • P-011 山下 恵 — 本番移行・運用リーダー
  • 成果物に DAT-006 データ移行リハーサル結果、CUT-004 本番切替リハーサル結果がある
  • M18 本番稼働

アステリア案件で、データ移行のリハーサルを何回、いつ、どの条件で行ったか、その結果は、正本に記載がありません。未確定

6. 回ごとに記録し、比べること

回ごとの記録を並べて比べると、問題が減ってきているか、同じ問題が繰り返し出ていないかが見えます。問題が減らないまま回数だけを重ねても、本番に近づいているとは言えません。

7. THINK — 前回はエラーが0件だった

3回目の練習で、変換のエラーが0件になりました。担当者は次のように言っています。

「前回の練習でエラーが0件になったので、これ以上の練習は要らないと思います。予定していた4回目は省きましょう。」

問題

4回目の練習を省いてよいでしょうか。

判断例を開く

判断

エラーが0件になったことだけでは決められません。

確認すること:

  • 3回目は、全部のデータで、本番に近い条件で行ったか
  • 移したあとの照合で、説明のつかない差は残っていないか
  • 3回目のあとに、対応のルールやプログラムを直していないか(直したなら、それを確かめる練習が必要)
  • 本番で作業する人・手順・時間で、通して行ったか

「エラーが出ない」は、「正しく移った」と同じではありません。照合の結果と、条件が本番に近いかどうかを合わせて判断します。

8. よくある失敗

9. 成果物との接続

10. AI WORKFLOW — 回ごとの結果を比べさせる

AIは、回ごとの練習の記録を並べて比べる下書きに役立ちます。

指示例:

「次の1回目から3回目までの移行の練習の記録を比べ、①回ごとの変換エラーの件数と種類、②繰り返し出ている問題、③手順ごとの時間の変化、④照合で説明のつかない差、を表にしてください。本番に進んでよいかは判断しないでください。」

11. REVIEW — AIの比較を確認する

  • 表の件数と時間が、元の記録と合っているか
  • 回ごとに条件(データの量・時点)が違う場合、それを踏まえて比べているか
  • AIが「十分」「本番に進める」と結論づけていないか

12. 人間が判断すること

  • 練習の回数と、回ごとの条件
  • 見つかった問題を直したと判断してよいか
  • 練習の結果から、本番の移行に進んでよいか

本番移行承認は、AIへ最終委任しない事項です(正本の方針)。

13. 判断演習

あなたは、データ移行のリハーサルを計画する担当です。

「最終の練習が終わったら、本番に進んでよい」と言えるための条件を、3つ書いてください。

あなたの記録あなたの考え。事実ではありません

判断ノート

既定では保存しないため、ページを離れると消えます。

このユニットで覚えてほしいこと

移行のリハーサルは、見つけて、直して、直したことを確かめるために、何度も行います。

回ごとに記録して比べ、問題が減り、本番に近い条件で通せたことを確かめてから、本番に進みます。

次に読むもの

本文で参照している成果物:DAT-006 データ移行リハーサル結果、DAT-003 データ移行方針書、DAT-005 データ品質・クレンジング一覧、CUT-004 本番切替リハーサル結果

関連成果物:未確定(baselineに対応表なし)

関連危機演習:未確定(baselineに対応表なし)

学習状況

状態:未着手