これは何か
本番切替リハーサル結果は、本番切替の練習(リハーサル)を行った条件と、手順ごとに起きたこと、見つかった問題と直すことを記録する成果物です。
リハーサルの考え方は 12-04 本番移行を事前練習する で学びます。この記録は、手順書(CUT-002)と計画(CUT-001)を直すための材料であり、本番に進んでよいかを判断する材料の1つです。
なぜ作るか
- 練習が、どれだけ本番に近い条件で行われたかを残す
- 手順書どおりに進まなかった箇所と、書かれていなかった作業を見つけ、手順書を直す
- 戻す手順(切り戻し)を試した結果を残す
- 回ごとに比べて、本番に近づいているかを確かめる
誰が使うか・いつ作るか
- 作る人:本番移行の担当(各チームの記録をまとめる)
- 読む人:本番移行の責任者、各チームの担当、稼働の判断に関わる人
- 一般的には、リハーサルのたびに作ります。データ移行の部分の詳しい結果は DAT-006 に記録します
- アステリア案件で、リハーサルを何回、どの条件で行ったか、その結果は、正本に記載がありません。未確定
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
切替に関係する記載
- M18 本番稼働
- P-011 山下 恵 — 本番移行・運用リーダー
- 成果物に CUT-001 本番切替計画書、CUT-002 本番切替詳細手順書、CUT-003 切り戻し計画書がある
- 本番移行承認と Go / No-Go は、AIへ最終委任しない事項
危機演習で扱う出来事は、危機演習の中で扱います。
主な項目
一般的には、1回の練習について次の項目を書きます。
- 回と日付
- 条件:データの量、環境、作業した人、時間帯と、本番との違い
- 手順ごとの結果:手順書どおりに進んだか、予定と実際の違い、起きたこと
- 手順書になかった作業
- 切り戻しの練習の結果
- 見つかった問題と直すこと:担当と期限
- 前の回から直したことの結果
- この回の結論:次の回で確かめること
教材用サンプル成果物の読み方を学ぶための例
教材用サンプル — 手順ごとの結果
この成果物は学習用サンプルです。FROZEN正本に記載されたCASE FACTと、成果物の読み方を学ぶための教材用サンプル値を区別して表示しています。
次の表は、手順ごとの結果の書き方を学ぶための例です。手順・起きたことは、すべて教材上の架空の例で、アステリア案件の記録ではありません。
| 手順番号 | 手順書どおりか | 起きたこと | 直すこと |
|---|---|---|---|
| 3-1 | どおり | ― | ― |
| 3-2 | 違う | 手順書に書かれていない設定の変更が必要だった | 手順書に手順を足す(基盤の担当) |
| 4-3 | 違う | 予定より長くかかった。データの量が前回より多かった | 本番の量で見積もり直す(データ移行の担当) |
| 切り戻し 2-1 | 違う | 手順書が、古い画面を前提に書かれていた | 手順書を今の画面に合わせて直す(運用の担当) |
| 条件 | この回(教材上の例) | 本番との違い |
|---|---|---|
| データの量 | 本番に近い量 | ほぼなし |
| 作業した人 | 一部は本番と別の担当 | 手順3・4は本番の担当で再度確かめる |
| 時間帯 | 平日の日中 | 本番の時間帯を記入(例:休日の夜間) |
読み方
- 条件と本番との違いを先に読む。違いが大きい部分の結果は、そのまま本番の見込みにしない
- 「手順書どおりか」が「違う」の手順に、直すことがあるか
- 手順書になかった作業が、手順書に足されているか
- 切り戻しの練習をしたか。その結果はどうか
- 前の回で直すことにしたことが、この回で確かめられているか
書き方
- 練習の前に、その回の条件と、本番との違いを書く
- 練習の間に、手順ごとに、手順書どおりか・起きたことを記録する(記録の担当を決めておく)
- 練習の後に、見つかった問題と直すこと、担当・期限を書く
- 直したことを、次の回で確かめ、結果を書く
何を書いてはいけないか
- 「予定どおり完了」とだけ書き、手順ごとの結果を書かない
- 本番と違う条件で行ったことを書かない
- 切り戻しの練習をしていないのに、そのことを書かない
どこを見るか
- 条件と本番との違い
- 手順書どおりに進まなかった手順
- 手順書になかった作業
- 切り戻しの練習の結果
- 直すことの担当・期限と、次の回での確認
赤信号
- 手順ごとの結果がなく、全体の感想だけ
- 切り戻しの練習を一度もしていない
- 同じ手順で、回を重ねても同じ問題が出ている
- 手順書を直したあと、直した手順で練習していない
よくある失敗
- 手順に詳しい人だけで練習し、本番の担当が手順を知らない
- 見つかったことを記録せず、手順書を直さない
- 練習の結果を、本番の判断の材料に使わない
関係するUnit・成果物・危機演習
- Unit:12-04 本番移行を事前練習する、12-03 失敗したら元に戻せるか、12-01 本番切替計画とは何か
- 成果物:CUT-001 本番切替計画書、CUT-002 本番切替詳細手順書、CUT-003 切り戻し計画書、DAT-006 データ移行リハーサル結果、CUT-005 本番稼働判定資料
- 危機演習:この成果物を直接の題材にする危機演習はありません
AI WORKFLOW
AIは、練習の記録と手順書を照らし合わせる下書きに役立ちます。
「このリハーサルの記録と手順書を比べ、①手順書どおりに進まなかった手順、②手順書にない作業が行われた箇所、③直すことに担当や期限がない項目、を表にしてください。本番に進んでよいかは判断しないでください。」
REVIEW
- 表の内容が、元の記録と合っているか
- 記録に残っていないつまずき(口頭で伝えられたもの)が抜けていないか
- AIが「問題なし」「本番に進める」と結論づけていないか
人間が判断すること
- 練習の条件が本番の見込みとして十分か
- 見つかった問題を直したと判断してよいか。もう一度練習するか
- 本番に進んでよいか
本番移行承認と Go / No-Go は、AIへ最終委任しない事項です(正本の方針)。
いつ使うか
この教材では STAGE 12|本番切替の日 の文脈で扱います。 アステリア案件での正式な作成・使用時期(月)は正本に記載がないため、未確定としています。
最後の問い
この記録を読んだ判断者は、「本番と同じ条件で通せたか。何が手順書どおりに進まず、それを直したか」を説明できますか?