これは何か
切り戻し計画書は、本番切替がうまくいかなかったときに、切替を中止して元のシステムでの業務に戻すための、条件・手順・時間・判断者をまとめた成果物です(12-03 失敗したら元に戻せるか)。
なぜ作るか
- 当日、続けるか戻すかを、決めた条件で判断できる
- 戻すと決めたとき、迷わず手順を実行できる
- 戻せなくなる地点を超える前に、判断の時点を置ける
誰が使うか・いつ作るか
- 作る人:本番移行の担当、各システムの担当
- 使う人:切替当日の作業者、続けるか戻すかを判断する人
- 一般的には、本番切替計画と同時に作り、リハーサルの結果で見直します
- アステリア案件の切り戻しの条件・手順・所要時間・判断者は、正本に記載がありません。未確定
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
切替に関係する記載
- M18 本番稼働
- P-011 山下 恵 — 本番移行・運用リーダー
- AIへ最終委任しないことに「本番移行承認」「Go / No-Go」がある
- 関連する成果物:CUT-001 本番切替計画書、CUT-002 本番切替詳細手順書、CUT-004 本番切替リハーサル結果
教材用サンプル成果物の読み方を学ぶための例
教材用サンプル — 計画書の項目
この成果物は学習用サンプルです。FROZEN正本に記載されたCASE FACTと、成果物の読み方を学ぶための教材用サンプル値を区別して表示しています。
| 項目 | 何を書くか | 書き方の例(教材上の例) |
|---|---|---|
| 戻すと決める条件 | どんな状態なら戻すか | 「照合で説明のつかない差がある」など |
| 判断の期限 | 何時までに判断するか | 戻すのにかかる時間から逆算した時刻 |
| 判断する人 | 続けるか戻すかを決める人 | 役割名 |
| 戻せなくなる地点 | 超えると簡単に戻れない作業 | 「利用者への利用開始の案内」など |
| 戻す手順 | 何を、どの順で戻すか | 手順書の該当箇所 |
| 所要時間 | 手順全体にかかる時間 | リハーサルで測った時間 |
| 取り消せない作業 | 逆にできない作業と、その扱い | 作業名と扱い |
| 戻したあとの業務 | 元のシステムで業務を再開する手順、関係者への連絡 | 連絡先と手順 |
表の値は構造を学ぶための例です。アステリア案件の計画ではありません。
何を書いてはいけないか
- 「切替の逆の手順で戻す」だけの記述
- 練習で確かめていない所要時間
- 判断する人を「関係者で協議」とする書き方
どこを見るか
- 戻すと決める条件が、当日確かめられる形で書かれているか
- 判断の期限が、戻すのにかかる時間から逆算されているか
- 戻せなくなる地点と、その手前の判断の時点が書かれているか
- 所要時間が、リハーサルで確かめた値か
- 戻したあとの業務の再開と連絡が書かれているか
赤信号
- 切り戻しを一度も練習していない
- 判断の期限がない
- 取り消せない作業が、手順の中に紛れている
- 判断する人が、当日その場にいない
関係するUnit・危機演習
- Unit:12-03 失敗したら元に戻せるか、12-01 本番切替計画とは何か、12-05 誰が本番稼働を決めるのか
- 成果物:CUT-001 本番切替計画書、CUT-005 本番稼働判定資料
- 危機演習:CR09 本番移行が計画時間を超過(学習上の接続です。正式な対応関係ではありません)
AI WORKFLOW
「この切り戻し計画書と本番切替計画書を比べ、①戻す手順がない切替の作業、②所要時間が書かれていない手順、③取り消せない可能性がある作業、④判断の期限と所要時間が合っていない箇所、を挙げてください。所要時間や期限の値は提案しないでください。」
REVIEW
- 比べた2つの計画が、同じ版か
- AIが「取り消せる」と判断した作業を、人が確かめたか
- リハーサルの結果と、計画の値が合っているか
人間が判断すること
- 戻すと決める条件と、判断の期限
- 当日、続けるか戻すか
- 戻せなくなる地点を超えてよいか
いつ使うか
この教材では STAGE 12|本番切替の日 の文脈で扱います。 アステリア案件での正式な作成・使用時期(月)は正本に記載がないため、未確定としています。
最後の問い
この計画書だけで、当日「今なら戻せるか」を判断できますか?