DAT-004

データ移行対応表

分類:DATA重点成果物実物サンプルあり

これは何か

データ移行対応表は、古いシステムの項目が、新しいシステムのどの項目に、どんな変換をして入るのかを、1行ずつ決めて記録する成果物です。「マッピング表」とも呼ばれます。

DAT-003 データ移行方針書が「何を、どう移すか」の考え方なら、この対応表は、その考え方を項目1つずつの決めごとにしたものです。移行のプログラムは、この表をもとに作ります。

なぜ作るか

誰が使うか・いつ作るか

CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実

対応表に関係する記載

  • 10年分のデータ移行
  • P-009 橋本 奈緒 — データ移行リーダー
  • システムに SYS-01 新基幹システムがある。データの正本では、案件・案件予算・案件原価が新基幹
  • 業務の担当として、P-005 藤本 遥(経理業務リーダー)、P-006 川村 美咲(プロジェクト管理業務リーダー)、P-007 松本 健太(営業・契約業務リーダー)がいる

移行元のシステムとその項目、新旧の項目の対応、変換のルールは、正本に記載がありません。未確定 上の業務の担当が、対応表を確かめる役割を持つという記載もありません。未確定

主な項目(列)

一般的には、1行に次のような列を持ちます。

  1. 移行元:システム、表(ファイル)、項目の名前
  2. 移行先:システム、表、項目の名前
  3. 変換のルール:そのまま、コードの読み替え、分割・結合、計算、固定の値など
  4. 対象の条件:どの行を移すか(例:取引のある顧客だけ)
  5. 意味の違い:名前が同じでも、値の分け方や使い方が違う点
  6. 空・誤りの扱い:値がない・おかしいときにどうするか
  7. 確認者と日付:業務の担当が確かめたか
  8. 状態:案・確認中・確定

教材用サンプル成果物の読み方を学ぶための例

教材用サンプル — 対応表の数行

この成果物は学習用サンプルです。FROZEN正本に記載されたCASE FACTと、成果物の読み方を学ぶための教材用サンプル値を区別して表示しています。

次の表は、対応表の書き方を学ぶための例です。項目の名前・ルール・状態は、すべて教材上の架空の例で、アステリア案件の項目ではありません。

No. 移行元の項目 移行先の項目 変換のルール 意味の違い・注意 状態
MAP-EX-01 社員番号 社員ID そのまま なし 確定
MAP-EX-02 氏名(1つの欄) 姓・名(2つの欄) 空白の位置で分ける 空白がない氏名は手で確かめる 確認中
MAP-EX-03 部署コード(3桁) 組織コード(5桁) 読み替え表で変換 廃止された部署の扱いが未決 案
MAP-EX-04 案件の状態(3種類) 案件ステータス(5種類) 読み替え表で変換 古い1つの値が、新しい2つの値に分かれる。どちらに入れるかの条件が未決 案
MAP-EX-05 備考 (対応先なし) 移さない案 古いシステムでは、本来と違う情報(連絡先など)を書き込んできた行がある 確認中

MAP-EX-03〜MAP-EX-05 のように、値の分け方や使い方に違いがある行は、業務の担当が確かめるまで「確定」にしません。

読み方

  1. 「意味の違い・注意」の欄が埋まっている行を先に見る
  2. 読み替え表を使う行は、読み替え表そのものも確かめる(抜けている値はないか)
  3. 状態が「案」「確認中」の行が、どれだけ残っているか
  4. 確認者が、項目の意味を知っている業務の担当か
  5. 対象の条件(どの行を移すか)が、方針書と一致しているか

書き方

  1. 移行先(新しいシステム)の項目から一覧を作る(新しいシステムで必要な項目に、抜けが出ないように)
  2. 各項目について、移行元の項目と変換のルールを書く
  3. 実際のデータを見て、値の種類・空・誤りを確かめる(名前だけで対応を決めない)
  4. 意味の違いを、業務の担当に確かめてもらう
  5. 確定した行と、決まっていない行を分けて管理する
  6. 練習の結果で変えた行は、変えた理由と日付を残す

何を書いてはいけないか

どこを見るか

  1. 移行先の必須の項目に、すべて移行元か固定の値が対応しているか
  2. 「意味の違い」の欄と、その確認者
  3. 状態ごとの行数(確定していない行の残り)
  4. 変換のルールを変えた記録
  5. 方針書・照合報告書との対応

赤信号

  • すべての行が「そのまま」
  • 「意味の違い」の欄が1行も埋まっていない
  • 確認者の欄が空欄、または技術の担当だけ
  • 本番の直前に、確定していない行が残っている

よくある失敗

関係するUnit・成果物・危機演習

AI WORKFLOW

AIは、対応表と実際のデータの見本を比べ、確かめるべき行を挙げる下書きに役立ちます。

「この対応表と、移行元のデータの見本を比べ、①変換のルールで扱えない値がある行、②空の値がある行、③名前が似ているが値の種類が違う行、を挙げてください。対応を確定したり、ルールを書き換えたりしないでください。」

REVIEW

  • AIが挙げた行を、人が実際のデータで確かめたか
  • AIが「そのままでよい」と判断した行を、業務の担当が確かめたか
  • 見本のデータを AI に渡してよいか(個人の情報・秘密の扱い)を、事前に確かめたか

人間が判断すること

  • 項目の対応と変換のルールを確定するか
  • 意味の違いがある項目をどう扱うか
  • 確定していない行が残ったまま、次の練習や本番に進むか

いつ使うか

この教材では STAGE 11|10年分のデータを新システムへ移す の文脈で扱います。 アステリア案件での正式な作成・使用時期(月)は正本に記載がないため、未確定としています。

最後の問い

この対応表の1行を見た人は、「古いどの項目が、どんな変換で、新しいどの項目になるか」と「その判断を誰が確かめたか」を答えられますか?

学習上の接続

教材上の学習接続です。成果物とUnitの正式な対応表はbaselineにないため、正式な関連付けとしては登録していません。

  • Stage:未確定(baselineに対応表なし)
  • 危機演習:未確定(baselineに対応表なし)
  • 人物:未確定(baselineに対応表なし)