Unit 11-03(STAGE 11 の 3 / 8)

古い項目と新しい項目を対応させる

学習状況:未着手

このユニットの結論

古いシステムの項目と新しいシステムの項目を対応させるとき、項目の名前が同じだからといって、中身が同じとは限りません。

名前ではなく、実際のデータの値と、業務でその項目をどう使ってきたかを確かめて対応を決め、決めたことを業務の担当に確かめてもらうことが大切です。

1. 何の話か

このユニットは、項目の対応(マッピング)の話です。

古いシステムと新しいシステムでは、データの持ち方が違います。項目の名前、桁数、分け方、使えるコードが違うため、「古いこの項目は、新しいこの項目に、この変換をして入れる」という対応を、1つずつ決める必要があります。

2. なぜ必要か

対応を名前だけで決めると、

ということが起きます。特に「入りはするが意味が変わる」ものは、エラーにならないため、気づくのが遅れます。

3. このユニットで分かること

4. 対応の種類

種類 意味 例(教材上の例)
そのまま 値をそのまま入れる 社員番号 → 社員ID
読み替え コードや区分を、対応表で置き換える 古い部署コード → 新しい組織コード
分ける 1つの項目を、複数の項目に分ける 氏名 → 姓・名
まとめる 複数の項目を、1つにまとめる 住所の複数の欄 → 1つの住所
計算する 古い値から計算して入れる 開始日と月数 → 終了日
決まった値を入れる 古いシステムにない項目に、決めた値を入れる 新しく必要になった区分に、初期の値を入れる

どの種類でも、変換できない値(空・想定外の値)が出たときにどうするかも決めておきます。

5. 名前が同じでも中身が違う項目

一般的に、次のような違いがよくあります。

見つけ方:

CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実

アステリア案件に関係する記載

  • 10年分のデータ移行
  • P-009 橋本 奈緒 — データ移行リーダー
  • システムに SYS-01 新基幹システムがある
  • 社員・組織のデータの正本は人事マスター(SYS-05 人事マスターシステム)。IF-03 社員・組織マスター連携:人事 → 新基幹

アステリア案件の移行元のシステムとその項目、項目の対応と変換のルールは、正本に記載がありません。未確定 上の「社員」の例は教材上の例で、アステリア案件で起きたことではありません。

6. THINK — 名前が同じなので「そのまま」

対応表を作っている担当者が、次のように言いました。

「古いシステムにも新しいシステムにも『顧客区分』という項目があるので、そのまま入れる対応にしました。値もどちらも2桁のコードです。」

問題

この対応で確定してよいでしょうか。

判断例を開く

判断

まだ確定できません。

確認すること:

  • 2つのシステムで、同じコードが同じ意味か(「01」が両方で同じ区分を表すか)
  • 古いシステムのデータに、新しいシステムにない値が入っていないか
  • 古いシステムで、この項目を本来と違う使い方をしてこなかったか
  • 業務の担当が、この対応を確かめたか

名前と形式が同じでも、中身が同じとは限りません。実際の値と使い方を確かめてから確定します。

7. よくある失敗

8. 成果物との接続

対応が正しかったかは、移行のあとの照合(11-06)で確かめます。

9. AI WORKFLOW — 確かめるべき対応を洗い出させる

AIは、対応表と実際のデータの見本を比べて、確かめるべき箇所を挙げる下書きに役立ちます。

指示例:

「次の対応表と、移行元のデータの値の一覧(項目ごとの値の種類と件数)を比べ、①対応表の変換で扱えない値がある項目、②空の値が多い項目、③値の種類が新しい項目の設計と合わない項目、を挙げてください。対応を確定しないでください。」

10. REVIEW — AIの洗い出しを確認する

  • AIが挙げた箇所を、人が実際のデータで確かめたか
  • AIが「そのままでよい」とした項目も、業務の担当が確かめたか
  • データの見本を AI に渡してよいか(個人の情報の扱い)を、事前に確かめたか

11. 人間が判断すること

  • 項目の対応と変換のルールを確定するか
  • 中身が違う項目を、どう扱うか(変換する・分ける・移さない など)
  • 変換できない値を、どう直すか

12. 判断演習

あなたは、対応表を作る担当です。

古いシステムの「状態」(3つの値)を、新しいシステムの「ステータス」(5つの値)に対応させることになりました。対応を決めるために、業務の担当に確かめることを3つ挙げてください。

あなたの記録あなたの考え。事実ではありません

判断ノート

既定では保存しないため、ページを離れると消えます。

このユニットで覚えてほしいこと

項目の対応は、名前ではなく、実際の値と業務での使い方で決めます。

中身が違う項目を見つけ、業務の担当が確かめてから確定し、決めたことを対応表に残します。

次に読むもの

本文で参照している成果物:DAT-004 データ移行対応表、DAT-002 データ定義書

関連成果物:未確定(baselineに対応表なし)

関連危機演習:未確定(baselineに対応表なし)

学習状況

状態:未着手