CR09・M16.5
本番移行が計画時間を超過
ここまでの学習
Stage 1 症状
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
M16.5 本番移行
- 07:25 でも未完了
- 業務開始: 08:30
何が未完了なのか、残りの作業が何か、08:30 に始まるのがどの業務なのかは、正本に記録がありません。記録なし
TRAINING UI演習の問い
07:25。本番移行はまだ終わっていません。08:30 には業務が始まります。
あなたは最初に、何を確かめますか。
この演習では、原因を当てることより、限られた情報しかない中で、重大な判断の前に何を確かめ、何を人間が決めなければならないかを考えます。
AI WORKFLOW — 事実の整理に使う
時間に追われる場面では、手元の事実と「分からないこと」を素早く分けるのに AI を使えます。ただし、続けるか戻すかを AI に提案させません。
AI へ渡す情報: M16.5 の本番移行、07:25 でも未完了、業務開始 08:30
AI への問いの例(演習用の例です。ケースの中で実際に使われた指示文ではありません)
「次の事実を、確定している事実と、判断に必要だがまだ分からないことに分けてください。続けるか戻すかの提案はしないでください。」
検証のしかた: AI が「残り○分」「あと○つの作業」など、渡していない情報を書いていたら削除します。「続行を推奨」のような判断が含まれていたら採用しません。
Stage 2 最初の資料
正本に記録されている時刻を並べます。
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
| 項目 | 正本の記載 |
|---|---|
| 予定 | 05:00 |
| 07:25 の状態 | 未完了 |
| 業務開始 | 08:30 |
正本の記載は「予定05:00」です。何が 05:00 の予定だったのかは書かれていないため、この演習でも言い換えません。記録なし
TRAINING UI資料の読み方
この資料から言えること
- 07:25 の時点で、05:00 の予定どおりには進んでいない
- 08:30 の業務開始が控えている
まだ言えないこと
- どの作業で、どれだけ遅れたのか
- 今から何をすれば、いつ終わるのか
- 戻す場合に、どれだけ時間がかかるのか
- 遅れた原因
TRAINING UI演習の問い
THINK
予定より遅れていることは分かりました。では、あと何が分かれば「続ける/戻す」を判断できるでしょうか。
判断に必要な情報を挙げ、そのうち今手元にないものに印を付けてください。
AI WORKFLOW — 判断に必要な情報の一覧づくり
AI へ渡す情報: 上の表の3つの時刻と状態
AI への問いの例(演習用の例です)
「本番移行が予定を過ぎて未完了のとき、続けるか戻すかを人が判断するために必要な情報を、観点ごとに挙げてください。このケースの具体的な値は推測しないでください。」
検証のしかた: AI が観点に具体的な時間や基準値を書き込んでいないかを、人が確認します。この一覧は判断の材料をそろえるためのもので、判断そのものではありません。
Stage 3 仮説整理
遅れの原因の候補を広げます。「作業担当が遅かった」で終わらせないでください。
LEARNER HYPOTHESISあなたが立てる仮説。事実ではありません
A. 作業そのもの
一つひとつの作業が、想定より長くかかった。
- 確かめ方: 作業ごとの予定と実際(正本に記録なし)
B. 想定外の出来事
途中で問題が起き、やり直しや対応が必要になった。
- 確かめ方: 移行中の問題の記録(正本に記録なし)
C. 計画の立て方
計画の時間の積み上げ方そのものに、足りないものがあった。
- 確かめ方: 計画の時間が、何を足し合わせて作られていたか
D. 作業と作業の間
作業そのものではなく、作業の合間に時間がかかった。
- 確かめ方: 作業が止まっていた時間があるか、その間に何をしていたか
A・B は「実行」の側、C・D は「計画」の側の仮説です。どちらか一方に絞る必要はありません。
AI WORKFLOW
AI に使ってよいのは、仮説ごとに確かめる資料と観点を整理する作業です。どの仮説が正しいかは断定させません。
AI へ渡す情報: 3つの時刻と状態、上の4つの仮説
AI への問いの例(演習用の例です。ケースの中で実際に使われた指示文ではありません)
「次の4つの仮説について、それぞれを確かめるために見るべき資料と、その資料で何を確認するかを挙げてください。どの仮説が正しいかは判断しないでください。」
REVIEW
AI が「移行作業に想定外のエラーが発生したと考えられます」と、仮説 B を原因のように書くことがあります(演習用に想定した回答の例です)。
- この回答は、エラーの記録を見ていません。正本には、エラーがあったかどうかの記録がありません。
- 仮説 B を採用するには、何が必要でしょうか。
- 仮説 C・D は、作業の記録がなくても、計画書を見れば確かめられるのではないでしょうか。
足りない証拠: 計画の時間が、何で構成されていたか。
人間が判断すること
- 原因の調査と、08:30 に向けた判断を、同時にどう進めるか
- 原因が分かるまで、判断を待てるか
Stage 4 追加証拠
この段階では、計画の時間が何を対象に見積もられていたかに関わる事実を開示します。
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
この本番移行の計画は、技術作業だけを見積もっていました。
TRAINING UI開示の順番について
この演習の段階の順番は、学習のために情報を示す順番です。ケースの中で、どの事実がどの順番で分かったかの記録はありません。
TRAINING UI仮説の見直し
- 仮説 C(計画の立て方)が強まります。
- 仮説 A・B は、肯定も否定もできません。作業ごとの記録がないためです。
TRAINING UI演習の問い
THINK
技術作業だけを見積もった計画には、何の時間が入っていなかったのでしょうか。
本番移行の日に、技術作業以外で時間を使うことを挙げてください。
AI WORKFLOW — 一般論の洗い出し
AI へ渡す情報: ここまでの時刻と状態、「技術作業だけを見積もっていた」という事実
AI への問いの例(演習用の例です)
「本番移行の日に、技術作業以外で時間を使う活動を一般論として挙げてください。このケースで実際に何が起きたかは書かないでください。」
検証のしかた: AI の一覧は一般論で、このケースの事実ではありません。「このケースでは○○に○分かかった」のように、ケースの事実として書いていたら削除します。
Stage 5 決定的証拠
この段階では、計画に入っていなかった時間の種類を、正本の言葉のまま開示します。
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
待ち・確認・承認・再実行・照合・判断の時間が、設計されていませんでした。
6種類の時間のそれぞれが、実際にどれだけかかったのかは、正本に記録がありません。記録なし
TRAINING UI資料の読み方
ここで何が言えるか
- 計画には、作業そのもの以外の時間が入っていませんでした。
- Stage 4 で挙げた「技術作業以外の活動」と、正本の6つを照らし合わせられます。
ここで短絡してはいけないこと
- 「承認に時間がかかったのが原因だ」のように、6つのどれかに原因を決めつけない。どれにどれだけかかったかの記録はありません。
- 「作業担当の手際が悪かった」と、人の問題に置き換えない。
TRAINING UI演習の問い
THINK
6つの時間が計画に入っていなかったとしたら、05:00 という予定は、何を前提にした時刻だったと言えるでしょうか。
AI WORKFLOW
AI へ渡す情報: ここまでの時刻と状態、Stage 4・5 で開示した事実
AI への問いの例(演習用の例です)
「待ち・確認・承認・再実行・照合・判断のそれぞれについて、本番移行の計画に入れるなら、どの作業の前後に置くべきかを一般論として整理してください。時間の長さは書かないでください。」
検証のしかた: AI が時間の長さや、このケースで実際にかかった時間を書いていたら削除します。6つが正本の言葉のまま扱われているか(言い換えで意味が変わっていないか)を、人が確認します。
Stage 6 真因
この段階では新しい事実は加えません。Stage 4・5 で開示した事実を、1つの構造としてまとめます。
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
真因
技術作業だけ見積もり、待ち・確認・承認・再実行・照合・判断時間を未設計
TRAINING UI整理のしかた
観測された事象
07:25 でも未完了(Stage 1)。これは原因ではなく、観測された結果です。
背景要因
技術作業だけを見積もっていた(Stage 4)。
管理上の問題
待ち・確認・承認・再実行・照合・判断の時間を、計画に含めていなかった(Stage 5)。
この3つの枠組みは、演習のための整理です。正本の文言は上の真因のとおりです。
重要
6つの時間のうち、どれがどれだけ遅れにつながったのかは、正本に記録がありません。記録なし 真因の説明でも特定しません。
真因は「作業担当が遅かった」ではありません。
AI WORKFLOW — 自分の説明を点検する
真因を AI にまとめさせることはしません(正本で確定しています)。AI には、あなたが書いた真因の説明が、開示された事実だけで書かれているかを点検させます。
AI への問いの例(演習用の例です)
「この説明の中で、開示された事実に書かれていないこと(時間の長さ、担当者、具体的な作業名など)を指摘してください。」
検証のしかた: AI の指摘を人が見て、説明から正本にない内容を取り除きます。
Stage 7 / 8
Stage 7 対応・成果物更新
07:25 に戻ります。未完了のまま、08:30 の業務開始が控えています。
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
- 07:25 でも未完了、業務開始 08:30
- 本番移行の承認と Go / No-Go は、AI に最終的に任せません。
実際にどう判断したのか、その結果どうなったのかは、正本に記録がありません。記録なし 切り戻しの基準、切り戻しにかかる時間、延長できる時間も記録がありません。記録なし
この演習では、どの選択が正しいかを示しません。 判断の前に何を確かめ、誰が決めるのかを考えます。
TRAINING UI判断の準備
考えられる選択肢
- 移行を続ける
- 移行を中止し、切り戻す
- 業務開始の扱いを変える(業務部門と調整する)
選ぶ前に確かめる必要があること
| 確かめること | このケースの記録 |
|---|---|
| 残りの作業と、終わる見込み | 記録なし |
| 切り戻す場合に必要な時間と、切り戻せる状態か | 記録なし |
| 08:30 に業務が始まったとき、何に影響するか | 記録なし |
| 誰が最終判断をするか | 記録なし |
問い
- 上の情報がそろっていない今、あなたは何時までに、誰に、何を確認しますか。
- 切り戻しの基準が事前に決まっていたら、07:25 の判断はどう変わったでしょうか。
人間が判断すること
AI ではなく、人間が判断します。
- 続ける・中止する・切り戻すのどれにするか(Go / No-Go)
- 業務開始への影響を受け入れるか、業務部門とどう調整するか
- 判断に使った情報と理由を、どの記録に残すか
AI に任せてよいこと・任せてはいけないこと
任せてよいこと(下書きとして。最終確認は人間)
- 時刻と事実の整理
- 足りない情報の列挙
- 選択肢ごとに確かめるべき点の整理
- 関係者への連絡内容の下書き(送るかどうかは人間が決める)
任せてはいけないこと
- Go / No-Go
- 本番の続行
- 切り戻しの決定
- 業務への影響を受け入れる判断
AI への問いの例(演習用の例です)
「続ける・切り戻す・業務開始を調整するのそれぞれについて、人が判断する前に確認すべき点を整理してください。どれを選ぶべきかは書かないでください。」
検証のしかた: AI がどれかを勧めていたら、その部分は採用しません。AI が切り戻しの基準や時間を具体的な値で書いていたら削除します(このケースには記録がありません)。
成果物で見直す観点
- 技術作業以外の時間を、計画に入れる
- 待ち・確認・承認の時間と、その担当
- 切り戻しを判断する時刻と、その基準を事前に決める
- 判断に使う情報と判断者
学習上の接続(正式な対応関係ではありません):
接続先の成果物にある例(時刻や条件など)は、その成果物の学習用サンプルです。CR09 のケースの事実ではありません。
LEARNER HYPOTHESISあなたの考え。事実ではありません