Unit 05-01(STAGE 05 の 1 / 8)

システム全体図を読む

学習状況:未着手

このユニットの結論

システム全体図は、絵として眺めるものではありません。

「どんなシステムがあり、どのデータがどこから来て、どこへ流れ、どこが正しい値を持つのか」を読み取るための地図です。

自分の担当する業務や変更が、地図のどこに当たるかを確かめてから話を始めると、見落としが減ります。

1. 何の話か

このユニットは、システム全体図(構成図)の読み方の話です。

大規模な刷新では、新しく作るシステムだけでなく、会計・人事・営業・勤怠・分析・認証・監視など、多くのシステムが関わります。全体図は、それらの関係を1枚で示します。

2. なぜ必要か

全体図を見ずに話を進めると、

ということが起きます。

3. このユニットで分かること

4. 全体図で最初に見る3つのこと

  1. 箱(システム):どんなシステムがあるか。新しく作るものか、既存のものか、外部サービスか
  2. 線(連携):どのシステムからどのシステムへ、データが流れるか。矢印の向きに注意します
  3. 正本:同じ種類のデータを複数のシステムが持つとき、どれが正しい値を持つか

線の数が多い箱は、止まったときの影響が大きい箱です。

CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実

アステリア案件のシステム

  • SYS-01 新基幹システム

  • SYS-02 財務会計システム FIN-CORE

  • SYS-03 勤怠・工数管理SaaS

  • SYS-04 営業管理システム

  • SYS-05 人事マスターシステム

  • SYS-06 システム連携基盤

  • SYS-07 BI基盤

  • SYS-08 認証・ID基盤

  • SYS-09 開発・CI/CD基盤

  • SYS-10 AI開発エージェント

  • SYS-11 監視・ログ基盤

  • 正本には、顧客から経営分析までの「最重要データチェーン」(11段)が定められている

プロジェクト全体のシステム連携は約36本で、そのうち正本で個別に定義されているのは IF-01〜IF-12 の12本です。残りの連携の内容は、正本に記載がありません。未確定

実際の構成図は、成果物 ARC-001 システム全体構成図 で見られます。システム・連携・データの正本・最重要データチェーンは、表の形で システム・連携 にまとまっています。

5. 全体図から読み取れること(CASE FACTの読み方)

正本の連携を見ると、たとえば次のことが読み取れます。

つまり新基幹システムは、多くの線が集まる中心の箱です。ここに変更や障害があると、前後のシステムに影響が広がります。

6. THINK — 自分の担当はどこか

あなたは、会計に送る仕訳データの項目を変える担当になりました。

問題

全体図で、何を確かめますか。

判断例を開く

判断

確認すること:

  • 仕訳データは、どのシステムで作られ、どこを通って、どこへ届くか
  • 途中の連携基盤で、データの形を変えていないか
  • 届いた先(会計)で、その項目をどう使うか
  • 会計の先(BIなど)にも、その項目が流れていないか
  • それぞれの箱を、どの会社が担当しているか

線の前後をたどることで、相談すべき相手が分かります。

7. よくある失敗

8. 成果物との接続

9. AI WORKFLOW — 図と一覧の食い違いを探させる

指示例:

「このシステム全体構成図と、システム一覧・連携一覧・データ正本の一覧を比べ、①図にない連携、②一覧にない連携、③矢印の向きが食い違う連携、④正本が2つあるように見えるデータ、を挙げてください。書かれていない連携を推測で足さないでください。」

10. REVIEW — AIの指摘を確認する

  • 比べた図と一覧が、同じ時点の版か
  • AIが「連携がある」と推測した箇所に、根拠の記載があるか
  • 食い違いが、図の書き漏れなのか、一覧の誤りなのか

11. 人間が判断すること

  • 全体図を正式な版として承認するか
  • 食い違いが見つかったとき、どちらを正しいとするか
  • データの正本をどのシステムにするか

12. 判断演習

システム・連携 の表を使って、勤怠・工数管理SaaS(SYS-03)から新基幹システム(SYS-01)までのデータの通り道を書き出してください。

途中で経由するシステムと、それぞれを担当する会社も書き添えてください。

あなたの記録あなたの考え。事実ではありません

判断ノート

既定では保存しないため、ページを離れると消えます。

このユニットで覚えてほしいこと

全体図は、箱・線・正本を読むための地図です。

自分の担当が地図のどこにあり、前後に何がつながっているかを確かめてから、変更や判断に進みます。

次に読むもの

本文で参照している成果物:ARC-001 システム全体構成図、ARC-003 システム責任分担表、ARC-004 システム連携一覧

関連成果物:未確定(baselineに対応表なし)

関連危機演習:未確定(baselineに対応表なし)

学習状況

状態:未着手