これは何か
品質状況ダッシュボードは、テストの進み具合と不具合の状況を、決まった指標で、同じ見方のまま継続して示す成果物です。
一度に全部を読むための資料ではなく、「前と比べて、良くなっているか・悪くなっているか」を見るための資料です。
なぜ作るか
- テストの状況を、関係者が同じ数字で見られる
- 不具合の増え方・減り方から、品質の傾向をつかめる
- テストの終了判断の材料になる(10-06 テストをいつ終了してよいのか)
誰が使うか・いつ作るか
- 作る人:テスト・品質管理の担当
- 見る人:プロジェクトの責任者、PMO、開発の担当、終了を判断する人
- 一般的には、テストの期間中、決まった間隔で更新します
- アステリア案件のダッシュボードの指標・数値は、正本に記載がありません。未確定
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
品質管理に関係する記載
- P-010 宮田 直人 — テスト・品質管理リーダー
- 約1,500件の要件
- 関連する成果物:TST-003 障害管理表、TST-002 テスト計画・対象一覧
教材用サンプル成果物の読み方を学ぶための例
教材用サンプル — 指標とその数え方
この成果物は学習用サンプルです。FROZEN正本に記載されたCASE FACTと、成果物の読み方を学ぶための教材用サンプル値を区別して表示しています。
| 指標 | 何を示すか | 数え方の決め方(教材上の例) |
|---|---|---|
| テストの実施状況 | 予定したテストのうち、実施したもの | 「実施」を、結果を記録したものに限るか |
| テストの合格状況 | 実施したテストのうち、合格したもの | 再テストで合格したものをどう数えるか |
| 要件の確認状況 | 確認できた要件の割合 | 要件追跡表で、テスト結果が記録された要件 |
| 未解決の不具合 | 重大度ごとの未解決の件数 | 障害管理表の状態が「確認済み」以外のもの |
| 不具合の傾向 | 期間ごとの、見つかった件数と直した件数 | 集計の期間と締めの時点 |
指標と数え方は、構造を学ぶための例です。アステリア案件の指標ではありません。
何を書いてはいけないか
- 数え方の書かれていない数字
- 途中で数え方を変えたのに、そのことを書かない
- 都合のよい指標だけを並べる
どこを見るか
- 指標ごとに、何をどう数えるかが書かれているか
- 前回と同じ数え方か。変えたなら、その説明があるか
- 件数だけでなく、重大度ごとの内訳があるか
- 傾向(増えているか、減っているか)が分かるか
- もとになった表(障害管理表・要件追跡表)とつながっているか
赤信号
- 何週間も同じ数字のまま
- 数字は良くなっているのに、重大度の高い不具合が減っていない
- ダッシュボードと、もとの表の数字が合わない
- 数え方の説明がどこにもない
関係するUnit・危機演習
- Unit:10-06 テストをいつ終了してよいのか、10-01 テストは何のためにするのか、03-05 プロジェクトの問題をどう管理するか
- 成果物:TST-003 障害管理表、PRG-010 プロジェクト状況報告書
- 危機演習:CR05 開発が2か月遅延(学習上の接続です。正式な対応関係ではありません)
AI WORKFLOW
「このダッシュボードの数字を、もとの障害管理表・要件追跡表から集計し直し、食い違う指標を挙げてください。あわせて、数え方が書かれていない指標を挙げてください。品質の良し悪しは判断しないでください。」
AIは、もとの表からの集計や、前回との比較の下書きに役立ちます。
REVIEW
- AIの集計の条件(期間・状態)が、ダッシュボードの定義と同じか
- 食い違いの理由を、AIが決めつけていないか
- 集計に使った表が、最新の状態か
人間が判断すること
- どの指標で品質を見るか、数え方をどう決めるか
- 数字から、テストを続けるか・終えるかを判断する
- 数え方を変えるときの承認
いつ使うか
この教材では STAGE 10|本当に動くことを証明する の文脈で扱います。 アステリア案件での正式な作成・使用時期(月)は正本に記載がないため、未確定としています。
最後の問い
このダッシュボードの数字は、先週と同じ数え方で出ていますか?