OPS-003

運用手順書

分類:OPERATIONS実物サンプルあり

これは何か

運用手順書は、稼働したシステムを毎日動かし続けるために、「いつ・誰が・何を・どの順で・どう確かめるか」を、作業ごとに書いた成果物です。

たとえば朝、当番の人が「夜のうちに連携の処理は全部終わったか」を確かめる。定期的に、異動・退職した人の利用者の登録を止める。利用者から「画面の使い方が分からない」と問い合わせが来たら、決めた窓口で受けて振り分ける。こうした作業を、特定の詳しい人の頭の中ではなく、書いた手順として残しておくのがこの成果物です。

手順がないと、詳しい人が休んだ日に作業が止まり、確かめ忘れも起きます。

なぜ作るか

誰が使うか・いつ作るか

CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実

運用に関係する記載

  • M18 本番稼働、M21 初期安定化完了
  • P-011 山下 恵 — 本番移行・運用リーダー
  • システムに SYS-06 システム連携基盤、SYS-11 監視・ログ基盤がある
  • IF-11 新基幹 → 監視・ログ、IF-12 連携基盤 → 監視・ログ
  • Vendor B / クラウドブリッジの担当範囲に監視が含まれる

アステリア案件で、誰が手順書を作り、誰が当番を務め、各社がどの作業を受け持つかは、正本に記載がありません。未確定 上の人物が手順書を承認するという記載もありません。未確定

関連する成果物との違い

主な項目

一般的には、次の項目で構成します。

  1. 手順の一覧:番号・名前・頻度(毎日・毎週・毎月・年に一度・必要なとき)
  2. 日々の運用と定期作業:始業前の確認、夜間の処理の結果の確認、利用者の登録と削除、権限の定期的な見直し、データの控え(バックアップ)の確認
  3. 問い合わせ:窓口、内容の分け方(操作の質問・不具合の疑い・要望)、振り分け先、記録
  4. 異常に気づいたときの最初の連絡:誰に、何を、どの手段で伝えるか。以降は障害対応計画に従うこと
  5. 各手順の中身:前提、作業の順番、使う画面や道具、終わりに確かめること、うまくいかないときの連絡先
  6. 改訂の記録

教材用サンプル成果物の読み方を学ぶための例

教材用サンプル — 手順の一覧と、1つの手順の中身

この成果物は学習用サンプルです。FROZEN正本に記載されたCASE FACTと、成果物の読み方を学ぶための教材用サンプル値を区別して表示しています。

次の表は、手順書の書き方を学ぶための例です。内容はすべて教材上の架空の例で、アステリア案件の記録ではありません。

番号 手順 頻度 担当(役割) 終わりに確かめること
PROC-EX-01 夜間の処理の結果を確かめる 毎日・始業前 運用の当番 すべての処理が「正常終了」で、件数が前日と大きく違わない
PROC-EX-02 問い合わせを受けて振り分ける 必要なとき 問い合わせの窓口 記録に内容・振り分け先・回答の予定が書かれている
PROC-EX-03 異動・退職した人の利用者登録を止める 毎週 運用の担当 人事の一覧と登録の一覧の差がない
PROC-EX-04 データの控えが取れているかを確かめる 毎日 基盤の担当 控えの記録の日時が、決めた時刻より新しい
PROC-EX-05 異常に気づいたときの最初の連絡 必要なとき 気づいた人 決めた窓口に伝わったことを確かめた
順番 すること(教材上の例)
1 見たことを、そのまま書き留める(画面の名前、表示された文言、気づいた時刻、自分がしていた操作)
2 決めた窓口(当番の連絡先)に、書き留めたことを伝える。つながらなければ、次の連絡先に伝える
3 自分で設定を変えたり、処理をやり直したりしない
4 ここから先は、障害対応計画に従って指揮役の指示を待つ

読み方

  1. 手順ごとに、頻度・担当・終わりに確かめることがそろっているか
  2. 「終わりに確かめること」が、見れば判断できる形で書かれているか
  3. 問い合わせの振り分け先が、夜間・休日も含めて決まっているか
  4. 異常に気づいたときの最初の連絡が、誰でも分かる言葉で書かれ、障害対応計画へつながっているか

書き方

  1. 運用設計書をもとに作業を洗い出し、作業ごとに前提・順番・終わりに確かめることを書く
  2. 問い合わせの振り分け先を各社と決め、最初の連絡を障害対応計画の入口とそろえる
  3. 書いた人以外の人が、手順だけを見て作業できるかを試す
  4. 稼働後、うまくいかなかった手順をすぐに直し、改訂の記録を残す

何を書いてはいけないか

どこを見るか

  1. 手順の一覧に、日々・定期・必要なときの作業がそろっているか
  2. 終わりに確かめること
  3. 問い合わせの振り分け先
  4. 異常に気づいたときの最初の連絡と、障害対応計画へのつながり
  5. 改訂の記録

赤信号

  • 手順書に書かれていない作業を、特定の人だけが毎日行っている
  • 問い合わせの振り分け先に「開発チーム」とだけ書かれ、会社や窓口が分からない
  • 監視・アラート一覧の「最初にすること」が指す手順が、手順書に存在しない

よくある失敗

関係するUnit・成果物・危機演習

AI WORKFLOW

AIは、手順書の分かりにくい箇所と抜けを探す下書きに役立ちます。

「この運用手順書の各手順について、①『適宜』『いつものように』など、書いた人にしか分からない言葉、②終わりに確かめることが空欄の手順、③監視・アラート一覧の『最初にすること』から参照されているのに手順書にない手順、を挙げてください。手順の中身を新しく作らないでください。」

REVIEW

  • AIが挙げた箇所を、人が手順書と一覧で確かめたか
  • AIが手順の中身や連絡先を推測で書き足していないか
  • 手順書に秘密の情報が含まれていないかを、AI に渡す前に確かめたか

人間が判断すること

  • どの作業を、どの役割の人が受け持つか
  • 問い合わせの振り分け先と、夜間・休日の体制
  • 手順を変えてよいか(変えたときに、誰が確かめるか)

いつ使うか

この教材では STAGE 14|稼働した後が本当のスタート の文脈で扱います。 アステリア案件での正式な作成・使用時期(月)は正本に記載がないため、未確定としています。

最後の問い

この手順書を、今日初めて当番に入った人が読んだとき、「毎日何をし、問い合わせをどこへ回し、異常に気づいたら誰に何を伝えるか」が分かりますか?

学習上の接続

教材上の学習接続です。成果物とUnitの正式な対応表はbaselineにないため、正式な関連付けとしては登録していません。

  • Stage:未確定(baselineに対応表なし)
  • 危機演習:未確定(baselineに対応表なし)
  • 人物:未確定(baselineに対応表なし)