Unit 10-03(STAGE 10 の 3 / 8)

利用部門が確認するテスト

学習状況:未着手

このユニットの結論

利用部門が確認するテスト(受入テスト)は、開発の担当が行ったテストを、利用部門がもう一度なぞるものではありません。

実際の業務の流れと、業務で使うデータで、「この仕組みで、自分たちの業務を回せるか」を、業務に責任を持つ人が確かめるテストです。

1. 何の話か

このユニットは、受入テスト(利用者受入テスト)の話です。

テストの段階(10-02)のうち、最後に行うことが多いのが受入テストです。それまでのテストは、主に「決めたとおりに作られているか」を開発の側が確かめます。受入テストは、使う側が「業務として使えるか」を確かめます。

2. なぜ必要か

受入テストをしない、または形だけで済ませると、

ということが起きます。

3. このユニットで分かること

4. 受入テストで確かめること

5. 準備するときに決めること

決めること 内容
確かめる業務の場面 どの業務の、どの場面を通すか(業務の担当が選ぶ)
参加する人 実際にその業務をしている人。業務の責任者が結果を判断する
データ 実際に近いデータ。個人の情報などは伏せて使う
合否の考え方 何ができれば「業務で使える」とするか
見つかったことの扱い 不具合・要望・使い方の問題を分けて記録する方法
期間と支援 参加する人の業務の時間をどう確保するか。質問に答える担当

参加する人は、普段の業務と並行して受入テストを行うことが多いため、時間の確保が大きな課題になります。

CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実

アステリア案件に関係する記載

  • 業務の担当として、P-005 藤本 遥(経理業務リーダー)、P-006 川村 美咲(プロジェクト管理業務リーダー)、P-007 松本 健太(営業・契約業務リーダー)がいる
  • P-010 宮田 直人 — テスト・品質管理リーダー
  • 成果物に TST-006 利用者受入テスト・終了判定報告書、REQ-001 業務フロー図がある
  • M18 本番稼働

アステリア案件の受入テストの範囲・時期・参加者・結果は、正本に記載がありません。未確定 上の業務の担当が受入テストを判断するという記載もありません。未確定

6. THINK — 「開発の担当が代わりにやっておきます」

(教材上の例)受入テストの時期が、利用部門の繁忙期と重なりました。開発の担当者が次のように提案しました。

「利用部門の皆さんは忙しいので、受入テストの手順を私たちが代わりに実行して、結果を報告します。」

問題

この提案を受け入れてよいでしょうか。

判断例を開く

判断

そのまま受け入れるべきではありません。

確認すること:

  • 開発の担当が実行して、「業務の感覚で結果が合っているか」を判断できるか
  • 利用部門の担当が、稼働の前に新しい仕組みに触れる機会がなくなってよいか
  • 受入テストの時期をずらす、確かめる場面を絞る、など、利用部門が参加できる方法はないか
  • 最終的に「業務で使える」と判断する人が、自分で確かめたと言えるか

開発の担当が準備や支援をすることは役に立ちます。しかし、業務として使えるかの判断は、業務に責任を持つ人が行います。

7. よくある失敗

8. 成果物との接続

テストを終えてよいかの判断は 10-06 テストをいつ終了してよいのか で学びます。

9. AI WORKFLOW — 確かめる場面の洗い出しを手伝わせる

AIは、業務の流れから、受入テストで確かめる場面の候補を挙げる下書きに役立ちます。

指示例:

「次の業務フローから、受入テストで確かめるべき場面の候補を、①通常の流れ、②よく起きる例外(取り消し・差し戻しなど)、③他の部署とのやりとり、に分けて挙げてください。どの場面を選ぶかは決めないでください。」

10. REVIEW — AIの洗い出しを確認する

  • 候補が、実際の業務の流れに合っているか(業務の担当が確かめたか)
  • 業務で本当によく起きる例外が、抜けていないか
  • AIが合否の考え方を決めていないか

11. 人間が判断すること

  • どの業務の場面を確かめるか
  • 業務で使えると判断してよいか(受入の判断)
  • 見つかったことを、稼働の前に直すか、稼働後に回すか

12. 判断演習

あなたは、利用部門で受入テストを取りまとめる担当です。

新しい仕組みで「案件の登録から報告まで」を確かめる場面を1つ選び、その場面で確かめることを3つ挙げてください。

あなたの記録あなたの考え。事実ではありません

判断ノート

既定では保存しないため、ページを離れると消えます。

このユニットで覚えてほしいこと

受入テストは、業務の流れと業務のデータで、使う側が「業務を回せるか」を確かめるテストです。

業務に責任を持つ人が、自分で確かめて判断します。

次に読むもの

本文で参照している成果物:TST-006 利用者受入テスト・終了判定報告書、TST-002 テスト計画・対象一覧、REQ-001 業務フロー図

関連成果物:未確定(baselineに対応表なし)

関連危機演習:未確定(baselineに対応表なし)

学習状況

状態:未着手