これは何か
提案依頼書(RFP)は、候補ベンダーに「何を、どの条件で、どの粒度まで提案してほしいか」を伝える成果物です。
機能一覧を渡すだけではなく、目的、対象範囲、制約、品質、移行、運用、提案形式を揃えることで、提案を比較可能にします。
CASE FACTFROZEN正本に記載されたアステリア案件の事実
CASE FACT
- アステリア株式会社は大規模基幹システム刷新を行う
- 約120人規模
- 約1,500件の要件
- 約36本のシステム連携
- 10年分のデータ移行
- マルチベンダー
- AI活用あり
教材用サンプル成果物の読み方を学ぶための例
教材用サンプル実物
この成果物は学習用サンプルです。FROZEN正本に記載されたCASE FACTと、成果物の読み方を学ぶための教材用サンプル値を区別して表示しています。
注意
以下はRFPの構造を学ぶための教材用抜粋です。
提出期限、予算、採択条件などの正式な案件事実ではありません。
1. 提案依頼の目的
当社は、基幹業務を支えるシステム群を刷新し、業務、データ、会計連携、運用を一体として改善することを目的とする。
提案者には、製品機能の説明だけでなく、対象業務を安全に移行・運用するための実現方法を提案してほしい。
2. 提案対象
提案には少なくとも次の観点を含めること。
- 業務要件への対応方針
- システム構成
- 他システムとの連携
- データ移行
- 非機能要件
- セキュリティ
- テスト
- 本番切替
- 運用・監視
- AI利用時の統制
- プロジェクト体制・品質管理
3. 提案回答の基本構成
- 提案概要
- 要件への対応方針
- アーキテクチャ
- 移行方針
- テスト・品質保証
- 切替・運用
- リスクと前提条件
- 体制
- スケジュール
- 費用構成
4. 評価で確認する観点
- 要件を理解しているか
- 対象外・前提条件が明示されているか
- 実現方法が具体的か
- リスクを隠していないか
- 移行と運用まで考えているか
- 比較可能な回答になっているか
どこを見るか
- 「何を買うか」より「何を実現するか」が明確か
- Scope / Out of Scopeが区別できるか
- ベンダーごとに回答形式がばらばらにならないか
- 機能以外にデータ・非機能・切替・運用が入っているか
- 提案者が前提条件とリスクを書ける構造か
赤信号
- 「最新システムを導入する」が目的
- 機能一覧しかない
- 提案者ごとの自由形式だけ
- 移行が「ベンダー提案による」の1行
- 非機能要件がない
- 運用・監視がない
- 評価方法が価格だけ
AI WORKFLOW
AIへの入力:
- RFP本文
- 対象範囲
- 要件一覧
- 非機能要件
- 評価観点
指示例:
「このRFPをレビューし、①曖昧な要求、②提案者ごとに解釈が分かれそうな箇所、③比較不能になりそうな回答項目、④移行・運用・非機能の抜け、⑤前提条件として明示すべき事項、に分けてください。記載がない案件事実を補完しないでください。」
REVIEW
AIの指摘について確認する:
- 正本にある前提と一致するか
- scopeを勝手に拡張していないか
- 「一般的に必要」を「今回必須」にしていないか
- vendor neutralになっているか
人間が判断すること
- 調達範囲
- 必須要件
- 評価基準
- 投資判断
- 契約条件
- 採択
いつ使うか
この教材では STAGE 02|誰に作ってもらうのか の文脈で扱います。 アステリア案件での正式な作成・使用時期(月)は正本に記載がないため、未確定としています。
最後の問い
このRFPで、2社の提案を本当に同じ条件で比較できますか?